突合せ溶接式管継ぎ手、チタン・ニッケルなどの特殊金属加工、電解研磨、キャニスターなら富士アセチレン工業へ 配管用継手 EPタンク・EP容器 その他金属加工品 薬品 家庭用プロパンガス・住宅設備 医療用ガス設備 溶接材料・鋼材

フジアセクリーン FE-16Y ステンレス鋼スケール除去剤

本剤はFE-17と混合して使用する粘着剤です。ワークが大きく槽に入らない物や、鉄等の異種金属が接合され酸洗槽に沈められない場合は、FE-17をFE-16Yと混ぜる事で、液垂れすることなく耐酸刷毛で塗る事ができます。FE-16Y単品による使用では効力がありません。



性状

  • 紫色ゼリー状
  • PH:中性
  • 水に溶解する

塗布処理法

処理物が大きくかつ異種金属が付属しており浸漬処理が出来ない場合に、塗布してスケールを除去する方法です。

  1. 塗布ゼリーの調整
    FE-17とFE-16Yの混合比は重量を基準にして1:2の割合
    例1 FE-17 →(0.5kg)と FE-16Y →(1kg)の混合
    例2 FE-17 →(10kg)と FE-16Y →(20kg)の混合
    ※ 上記の如く重量比で紫色のFE-16Yの中へFE-17を徐々に入れながら充分撹拌すると、紫色が脱色されて塗布ゼリーが出来ます。
  2. 作業に使用する容器は、必ず塩化ビニール等(金属不可)の耐酸容器を使用して下さい。
  3. 塗布ゼリーは時間経過とともに徐々に粘着力が低下し効果も悪くなりますから処理物に応じた量(約20分位で塗布出来る量)をその都度調整する様にして下さい。
  4. 使用に当たっては、塗布ゼリーを耐酸刷毛で均一に塗布して下さい。
  5. 塗布後30分位経過後、耐酸性ブラシ・タワシ等でこすりつつ水洗いして仕上げます。

(注)別売品に一液製品の塗布専用処理剤FE-77もあります。


特徴

  • 粘着性が強く、塗布面より垂れ落ちる量は極めて少なく、全方向塗布が出来ます。
  • 伸びが秀れており非常に経済的です。フジアセクリーン塗布ゼリーは1kgあたり約4m²塗布出来ます。
  • 発煙・悪臭は王水と珪藻土の調整剤に比べ極めて少なく、作業能率が向上します。

荷姿

フジアセクリーンFE-16Y
  • 15㎏石油缶
  • 1㎏ポリ容器、6本入(ダンボール箱包装)
フジアセクリーンFE-17&FE-16Yセット品(ダンボール箱包装)
  • フジアセクリーンFE-17/0.5㎏(3本入)+フジアセクリーンFE-16Y 1㎏3本入

作業上の注意事項

  • 調製並びに作業時はゴーグル型保護眼鏡・酸性ガス用防毒マスク又は送風マスク・耐酸性ゴム手袋・ゴム前掛け・ゴム長靴等を着用して手足や皮膚に処理液やガスが侵入しない様注意し、かつ作業場は換気装置の有る通風の良い場所とし、安全シャワー、手洗い、洗眼の設備をして下さい。
  • 調製時の撹拌棒は耐酸性のもの(プラスチック・竹・木片等)を使用して下さい。
  • オーステナイト系ステンレス鋼以外の金属に塗布ゼリーを塗りますと、有毒ガスが発生し危険ですから絶対避けて下さい。
  • 特にタンク類内部等の通気の悪い場所で使用する場合は、ゴーグル型保護眼鏡・耐酸衣・送風マスク又は酸性ガス用防毒マスク等を必ず着用し滞留ガスの吸入を絶対に避けて下さい。
  • 処理物の表面に付着している油脂等のよごれがある場合は、処理面にムラが出来ることがありますから、処理前に洗剤や有機溶剤等で除去後塗布して下さい。
  • 鏡面研摩の光沢は本剤にふれると消滅します。 
  • 切断による「ドロス」等は表面処理出来ません。
  • 夏季屋外作業の折、処理物が太陽熱により高温になっている場合は、放水等の方法で温度を"低くしてから"塗布して下さい。逆に冬季作業の場合処理物を熱湯又はバーナー等で約40℃位に加熱しますと処理時間は短縮されます。尚ゼリー塗布後長時間放置しゼリーが乾きますと水洗いしてもゼリーがとれにくくなりムラになります。又仕上げの水洗いが不充分の場合もムラになります。
  • FE-16Yは製造後1年以内に使用の事。
  • 密封してなるべく冷暗所(直射日光の当たらない場所)で保管して下さい。

その他の注意事項

  • 肝臓及び肺に疾患がある人、又風邪等で体調不良のときは、作業を避けて下さい。
  • 作業に使用した保護具は水洗後、良く乾かして変質・劣化・穴あき・ヒビワレ等がないか、又防毒マスクの吸収缶の交換等充分に点検をして下さい。

廃液処理方法(FE-17と混合した場合)

  • 弗化水素酸を含む毒劇物の為、都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して処理して下さい。

応急処置

  • 目に入った場合/直ちに流水で15分間以上完全に洗眼した後、速やかに眼科医の手当てを受けて下さい。(不完全だと眼に障害を生ずるおそれがあります。)
  • 皮膚に付着した場合/直ちに多量の水で完全に洗い流した後、速やかに医師の手当てを受けて下さい。(不完全だと皮膚に障害を生ずるおそれがあります。)
  • 吸引した場合/直ちに被災者を空気の新鮮な場所に移し衣類を緩め安静保温に努め速やかに医師の手当てを受けて下さい。
  • 飲み込んだ場合/合水で口内を洗浄する。コップ2~3杯の水か牛乳を与え(しかし、意識のない患者には何も与えてはならない。又飲み込んだものを無理に吐かせると粘膜等を悪化させる。)速やかに医師の手当てを受けて下さい。

◎上記いずれの場合も医師に、当取扱説明書を示すか、ラベルに記載してある成分を伝えて必ず手当てを受けて下さい。又、万一の災害に備えて、事前に病院の指定とその病院との打合せをお勧めします。